7月になりました。ソレイユファーマシー豊中薬局のUです(^^)/
梅雨の期間はあっという間に過ぎ去り、酷暑の夏が早くも到来しています☀
皆さまはどのように暑さ対策をされていますか?
Uは夏野菜を意識して食べています!単なるトマト好き説も無きにしも非ずですが(笑)
ちなみにキュウリも大好きです(^^)/
さて☝今回のテーマは「薬💊がない!!」
日本では近年、必要な医薬品が安定的に供給されず、
医師が処方する医薬品の入荷が滞る状況が続いています。
この問題は2020年から深刻化し、現在も解決には至っていません。
特に、新型コロナウイルスの流行や医薬品の品質問題をきっかけに、
医薬品の供給体制の脆弱さが浮き彫りになり、今もなお供給の安定化が求められています。
【薬不足問題の背景】
◆短期的要因(コロナ禍・医薬品品質問題)
2019年末新型コロナウイルスの影響で、
解熱剤や咳止めといった医薬品の需要が急増し、一時的な供給不足が発生しました。
現在もインフルエンザなどの感染症が流行するたびに、
特定の医薬品が品薄になる現象が続いています。
また、医薬品製造会社による抗真菌剤への睡眠導入剤混入問題や、
後発医薬品の大手メーカーの品質管理不備が発覚し、
業務停止命令が出されたことで供給不足が加速しました。
◆長期的要因(原材料価格の上昇・薬価の引き下げ)
医薬品の製造には有効成分のほかに添加剤や包装材料など、多くの原材料が必要ですが、
世界的なインフレの影響で原材料価格が大幅に上昇しました。
その結果、採算が取れなくなった製薬会社が生産を停止、
供給不足が発生する事態に陥っています。
さらに、日本では高齢化に伴い医療費が増加し続けていることから、
毎年薬価の引き下げが行われています。
結果、物価が高騰する一方で薬価が下がるという状況が続くことで、
製薬会社の収益が悪化し、供給が不安定になっています。
【薬不足問題によって起こるリスク】
◆患者さんへの影響
患者さんにとっては、今まで服用していた薬が供給不足で
代替薬を使用せざるを得ない場合、本来使用していた薬とは
異なる成分による副作用が発生するリスクもあるかもしれません。
◆医療現場への影響
薬が不足していると、代替品を探すために医師や薬剤師は
時間と労力を費やすため、業務負担が増加します。
また、処方の変更や調整が頻回に起こることで、業務全体が非効率化します。
☝☝☝そ・こ・で☝☝☝薬不足問題に対応するために!
薬局でできることをご紹介いたします。
【まずかかりつけ薬局を持つ】
かかりつけ薬局を持つことで、薬局側は普段から患者さんに
必要な薬の在庫状況を確認できます。
調剤の際には、迅速に対応してもらうことが可能になります。
また、薬剤師との関係を築くことで、適切な代替薬の提案を受けやすくなります。
【残薬を有効活用する】
余っている薬を適切に管理し、無駄を減らすことが大切です。
薬剤師に相談することで、使用可能な薬を再利用できるかもしれません。
余っている薬があれば、かかりつけ薬局へ残薬を持ち込み、相談してみましょう。
【在庫の管理と計画的な利用を行う】
医療機関や薬局では、在庫の適正管理を徹底し、
計画的に供給することが重要です。過剰在庫を避けつつ、
必要な医薬品を確保する体制を整えることが求められます
他の医療機関や薬局、卸業者とも連携し情報共有をすることで、
計画的な利用が可能となります。
【代替役を提案いたします】
薬が不足した場合には、患者さんの症状に応じた
適切な代替薬を提案することが必要不可欠です。
医師と薬剤師がしっかり連携し、安全で効果的な代替薬を選択することが求められます。
その際、患者さんには代替薬の効果や使用方法を丁寧に説明し
副作用のリスクについても十分に理解してもらうことが大切です。
これからも薬局、薬剤師をどんどん頼ってくださいね(^^)/